高等学校のランク別指導の功罪
進学校や中堅校によくあるのが、ランク別指導です。 例えば英語について一斉試験を行い、上・中・下にラックわけをして、 それぞれに別の授業をするというものです。 この指導方法はそれぞれの生徒がその時点で必要な教育を受けることが でき、効果的です。 上クラスの生徒はより高度な学習によって能力を伸ばすことができますし、 中クラスの生徒、下クラスの生徒も、自分のわからないところから指導して もらえるので、ランクアップの闘志も沸きます。 ただし、このランク別指導法はよい点ばかりではありません。 上・中・下にランク分けされた生徒間に差別意識が生まれることも あるからです。上位クラスの生徒が下位クラスの生徒を見下した態度で 接するという現象もないわけではありません。 また、下位クラスに分けられたことによって劣等意識を持ち、学習意欲を なくす生徒もいます。 ランク別指導をする際にはこれらの弊害についてもよく検討して、必要な 処置を取ることが大事です。